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平和教育をすすめる会

2007年4月11日 (水)

抗議声明文です

3月30日付の高校日本史教科書において、沖縄戦の「集団自決」に関わる記述において「日本軍の強制・強要」の記述が削除されました。

これに関する平和教育をすすめる会の抗議声明です。

高等学校歴史教科書検定における沖縄戦の「集団自決」の記述から

「軍の強制」を削除させたことに対して抗議する

2007年3月30日に公表された高等学校歴史教科書の検定結果によれば、文部科学省は、沖縄戦における集団死・「集団自決」について「日本軍による自決命令や強要があった」とする5社、7冊に対し「沖縄戦の実態について誤解する恐れのある表現」として修正を指示し、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させたことが判明した。

1982年の教科書検定時、沖縄における日本軍の住民虐殺の記述を巡って、検定により修正が加えられていることが明らかになるや「沖縄戦の実相」を否定・歪曲するものとして戦争体験者をはじめとして沖縄全体から大きな怒りと反発が起こった。文部省(当時)は、沖縄戦の住民犠牲を記述する場合は、犠牲的精神の発露としての住民自ら命を絶った美しい死であるとする意味での「集団自決」を盛り込むよう強要してきたのである。しかし、沖縄戦研究及び多くの生存者・体験者が明らかにしたことは、沖縄戦における「集団自決」とは極限状況におかれた住民が、「軍官民共生共死」の思想のもと、家族同士が殺し合うという悲惨なものであった。

このことは、第3次家永教科書裁判の最高裁判決において、「集団自決の原因については、集団的狂気、極端な皇民化教育、日本軍の存在とその誘導、守備隊の隊長命令、鬼畜米英への恐怖心、軍の住民に対する防備対策、沖縄の共同体のあり方など様々な要因が指摘され、戦闘員の煩累を絶つための崇高な犠牲的精神によるものと美化するのは当たらないとするのが一般的であった、というのである」「集団自決と呼ばれる事象についてはこれまで様々な要因が指摘され、これを一律に集団自決と表現したり美化したりすることは適切でないとの指摘もあることは原審の認定するところである」と明確に判示され、「日本軍によって強制された『集団自決』(集団死)」が、日本軍の住民虐殺と併せて、沖縄戦研究の定説として教科書に記述されてきた。

今回の文部科学省の検定意見は、大阪地方裁判所で係属中の大江健三郎氏と岩波書店を名誉毀損で訴えた原告梅澤氏の主張等を持ち出し、「軍命がなかった」という一方の当事者の主張に立脚し、それが主流になりつつあると判断し、申請内容を修正させたのである。裁判は、主張書面や証拠書類等が提出されたのみであり、現在進行中である。訴訟係属中で結論の出ていない裁判の一方当事者の主張を根拠に教科書記述の書き換えを要求することは、裁判を恣意的に利用したものであり、政治的な意図が見え隠れするものと言わざるを得ない。原告らの主張する「『集団自決』は、住民が国に殉じた犠牲的精神に基づき、自ら命を絶った美しい死であった」とする一方的な歴史観を押しつけるものである。

私たちは、この検定結果が沖縄戦の実相を歪めるものであり、戦争の本質を覆い隠し、美化するもので、沖縄の未来を担う子どもたちはおろか、日本全国の子どもたちにこのような内容の教科書がわたることを絶対に許すことはできない。

ついては、今回の検定結果に強い抗議を示すとともに、文部科学省は今回の修正指示を撤回し、申請時の文章に戻すよう強く要求する。

宛 文部科学大臣

2007年4月2日

沖縄戦の歴史わい曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会

大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会

抗議集会アピール

4月6日に開かれました教科書検定に関する緊急抗議集会のアピール文の紹介です。

緊急抗議集会アピール

文部科学省による不当な教科書検定を許さず、

沖縄から沖縄戦の実相を正しく伝えるとりくみをすすめよう

2007年3月30日に公表された高等学校教科書検定の結果は、沖縄県民の大きな怒りを生み出しています。文部科学省は、沖縄戦における集団死・「集団自決」について「日本軍による自決強制や強要があった」とする5社、7冊に対し「沖縄戦の実態について誤解する恐れのある表現」として修正を指示し、日本軍による強制・誘導等の表現を削除・修正させました。

私たちは、これまでも沖縄戦の実相を歪める動きに対して、多くの県民とともに「歴史の真実を次代へ」という思いで是正のとりくみをすすめてきました。1982年の教科書検定では日本軍の住民虐殺記述の削除に対して、県・市町村議会においても全会一致で抗議決議を上げ、教科書の中に日本軍による住民虐殺の記述を復活させました。その際文部省(当時)は、「集団自決」を殉国美談として書かせるようせまってきましたが、執筆者たちは沖縄戦研究及び多くの生存者・体験者の証言などから、極限状況におかれた住民が「軍官民共生共死」の思想のもと、家族同士が殺し合うに至ったものであり、「集団自決」は軍の命令・強制・誘導なしには起こりえなかったことを教科書に盛り込ませてきました。

それが、これまでの教科書記述にある「日本軍により『集団自決』に追いこまれた・強いられた」という表現だったのです。今回、「日本軍により…」という表現を不明瞭にするのは、沖縄戦の中で沖縄住民の体験した最大の教訓でもある「軍隊は住民を守らない」という事実を歪めることであり、沖縄戦の本質を変え、戦争の本質を隠蔽するものです。このような暴挙を私たちは到底許すことはできません。

しかも、今回の検定意見において文部科学省は、自ら課した検定基準を逸脱し、現在係属中である「大江・岩波沖縄戦裁判」の原告側の主張を一方的に採用し、修正を強要したことは、文部科学省が教科書検定を学術的な尺度ではなく、恣意的かつ政治的な観点で検定していることを露呈しました。これは、教科書検定そのものが、子ども達に歴史の真実を覆い隠す機能を積極的に果たし、現在の政府の意向を押しつけなど、政治状況に左右されていることを証明するもので、教科書検定そのものの違法性を明らかにしています。

このように今回の検定結果が沖縄戦の実相を歪めるものであり、戦争の本質を覆い隠し、美化するものであることは明らかです。沖縄の未来を担う子どもたちはおろか、日本全国の子どもたちにこのような内容の教科書がわたることを絶対に許すことはできません。

私たちは、今回の検定結果に対し強い抗議を示すとともに、文部科学省は今回の修正指示を撤回し、申請時の文章に戻すよう強く要求します。また、教科書会社・教科書執筆者に対し、文部科学省による不当な記述の削除に応じることなく、歴史の真実を正しく記述するよう求めます。

さらに、多くの県民のみなさんに、以下のとりくみをよびかけます。

1.沖縄戦の教科書記述に対する抗議や要望を、沖縄県民の声として、あらゆる場面・機会にあげていきましょう。

2.文部科学省に対し「記述復活署名」をとりくみ、教科書記述に沖縄戦の実相・教訓を正しく記述させましょう。

         2007年4月6日

緊急抗議集会「沖縄戦の歴史わい曲を許さない!」参加者一同

沖縄戦の歴史わい曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会

2007年4月 3日 (火)

教科書検定意見に「平和教育をすすめる会」が声明を出しました

高等学校歴史教科書検定における沖縄戦の「集団自決」の記述から

「軍の強制」を削除させたことに対して抗議する

2007年3月30日に公表された高等学校歴史教科書の検定結果によれば、文部科学省は、沖縄戦における集団死・「集団自決」について「日本軍による自決命令や強要があった」とする5社、7冊に対し「沖縄戦の実態について誤解する恐れのある表現」として修正を指示し、日本軍による命令・強制・誘導等の表現を削除・修正させたことが判明した。

1982年の教科書検定時、沖縄における日本軍の住民虐殺の記述を巡って、検定により修正が加えられていることが明らかになるや「沖縄戦の実相」を否定・歪曲するものとして戦争体験者をはじめとして沖縄全体から大きな怒りと反発が起こった。文部省(当時)は、沖縄戦の住民犠牲を記述する場合は、犠牲的精神の発露としての住民自ら命を絶った美しい死であるとする意味での「集団自決」を盛り込むよう強要してきたのである。しかし、沖縄戦研究及び多くの生存者・体験者が明らかにしたことは、沖縄戦における「集団自決」とは極限状況におかれた住民が、「軍官民共生共死」の思想のもと、家族同士が殺し合うという悲惨なものであった。

このことは、第3次家永教科書裁判の最高裁判決において、「集団自決の原因については、集団的狂気、極端な皇民化教育、日本軍の存在とその誘導、守備隊の隊長命令、鬼畜米英への恐怖心、軍の住民に対する防備対策、沖縄の共同体のあり方など様々な要因が指摘され、戦闘員の煩累を絶つための崇高な犠牲的精神によるものと美化するのは当たらないとするのが一般的であった、というのである」「集団自決と呼ばれる事象についてはこれまで様々な要因が指摘され、これを一律に集団自決と表現したり美化したりすることは適切でないとの指摘もあることは原審の認定するところである」と明確に判示され、「日本軍によって強制された『集団自決』(集団死)」が、日本軍の住民虐殺と併せて、沖縄戦研究の定説として教科書に記述されてきた。

今回の文部科学省の検定意見は、大阪地方裁判所で係属中の大江健三郎氏と岩波書店を名誉毀損で訴えた原告梅澤氏の主張等を持ち出し、「軍命がなかった」という一方の当事者の主張に立脚し、それが主流になりつつあると判断し、申請内容を修正させたのである。裁判は、主張書面や証拠書類等が提出されたのみであり、現在進行中である。訴訟係属中で結論の出ていない裁判の一方当事者の主張を根拠に教科書記述の書き換えを要求することは、裁判を恣意的に利用したものであり、政治的な意図が見え隠れするものと言わざるを得ない。原告らの主張する「『集団自決』は、住民が国に殉じた犠牲的精神に基づき、自ら命を絶った美しい死であった」とする一方的な歴史観を押しつけるものである。

私たちは、この検定結果が沖縄戦の実相を歪めるものであり、戦争の本質を覆い隠し、美化するもので、沖縄の未来を担う子どもたちはおろか、日本全国の子どもたちにこのような内容の教科書がわたることを絶対に許すことはできない。

ついては、今回の検定結果に強い抗議を示すとともに、文部科学省は今回の修正指示を撤回し、申請時の文章に戻すよう強く要求する。

宛 文部科学大臣

2007年4月2日

沖縄戦の歴史わい曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会

大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡

2007年1月28日 (日)

平和教育をすすめる会で傍聴報告集会が開催されました

1月27日午後1時30分から、那覇市の教育福祉会館で「平和教育をすすめる会」主催の大江・岩波訴訟の傍聴報告集会が開催されました。

報告は、傍聴支援に行ってきた私、山口と平和ネットワークの外間さんの2名で行いました。30名弱という少し寂しい人数でしたが、今回の公判でのそれぞれの主張の争点ならびに岩波書店、弁護団の評価についても報告し、今後の運動方向について議論しあいました。

その中で重要であったことは、より大阪の支援会と岩波書店との連携を強めていくということでした。沖縄が活発に動いて、大きな声を挙げていることを伝えていく、そして傍聴支援に関しても合同で傍聴前集会、報告集会を開催し、今何が論点となっているのかを話し合っていくことの重要性が語られました。

沖縄県歴教協としても加盟団体として積極的にこの運動を位置づけて、なおかつ沖縄県歴教協野中でも会員の拡大と、調査研究活動の充実が求められることは間違いないと思います。

2007年1月24日 (水)

平和教育をすすめる会傍聴報告集会が開催されます

来る1月27日(土)に「平和教育をすすめる会」の裁判傍聴報告集会が開催されます。

13時30分より教育福祉会館(那覇市古島)2階ホールです。

事務局の山口剛史が傍聴に行きましたのでそこで報告する予定です。

ご参加お願いいたします。

2007年1月16日 (火)

傍聴支援に行きます

みなさま

私事務局の山口剛史が、1月19日に行われる「大江・岩波訴訟」公判に傍聴で行ってきます。

当日の大阪の支援する会の集会にも参加する予定です。

それらの内容は、1月27日の報告集会にてお知らせするようにしたいと思います。

よろしくお願いします。

2006年12月31日 (日)

平和教育をすすめる会HPができました

平和教育をすすめる会のホームページができました。

アドレスは

http://susumerukai.web.fc2.com/

です。

登録よろしくお願いします。

地方裁判所への署名グッズもダウンロードできます。

2006年12月19日 (火)

平和教育をすすめる会情報

12月10日に開かれた「沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会」結成時のアピールならびに会則です。

入会受け付けています。

全国のみなさん主旨にご賛同頂ける方はよろしくお願いします。

ダウンロード susumerukai-appeal.pdf (8.5K)

ダウンロード susumerukai-kaisoku.pdf (10.1K)